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カーディガンと聞いて、ノスタルジックな雰囲気を感じるのは僕だけだろうか。
だが、このカーディガンに、そんな匂いは微塵もない。 艶やかだ。 職人がひとつひとつ縫い付けるというスパンコール。 カシミアという天然素材に反発するかのようにエッジが宿る。 それぞれ違う表情を持つ黒の織り成す迫力が、艶と共に僕を飲み込んだ。 とても美しい。 キラキラとしたその輝きに魅了される女性は多いだろう。 女性でなくても、光るものには男の目も吸い寄せられる。 気温が不安定なこの時期、アウターとして活躍するであろう カーディガンというクラッシックな実用アイテムに これでもか、という非日常かつ、贅沢なスパンコール。 もはや、クラシカルではない。 だが、とびきり新しいわけでもない。 言うなら極めてラグジュアリーなのだ。 そのバランスが心地いい。 この遊び心がたまらない。 職人の、手の仕事がたまらない。 日常にひそむ、職人の魂。その体温。 単なる派手に終わらないのは、その体温を宿すから。 だからラグジュアリーなのだ。 「ノスタルジー」や見せかけだけの「エコロジー」だけに頼らない職人の潔さ。 物にそれがものの見事に表れている。 このカーディガンは、時間を越えてゆくであろう。 学びたいところだ。 ![]() ![]() 艶っぽいもの。 潔さが共存すれば、いやらしくはない。 これが僕のmonogatari. ■
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by foodlovers
| 2008-04-01 20:11
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Profile
金本J.ノリツグ
1973年三重県生まれ。20歳で料理人を目指し上京。和、フレンチ、イタリアンと幅広く学び、料理研究家として活動を展開。簡単でおいしく、薬膳知識をも生かしたヘルシーなレシピが人気を集め、各局テレビ、雑誌に幅広く登場する。食品企業のレシピ開発や商品開発、公演なども手がける。作家としての処女小説に『FOOD LOVERS』、そこから飛び出した実写版レシピ本として『LOVE in COOK』(いずれもアートン)がある。『LOVE in COOK』では、小説の主人公を著者自らが演じ、作品の世界をビジュアル化した。コンセプト、料理、スタイリングはもちろん、文章、写真表現にいたるまでをセルフ・プロデュースした意欲作となり、今後さらなる幅広い活動が期待されている。 カテゴリ
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