先日のブログの「蛇の穴」突入結果発表であります。 僕ジャグジーデビューでありました。 緊張したのは、結局言葉の壁のせいであります。 12人ほど集まったのですが、もちろんみんな母国語が英語。 1人だけアジアンで、使える言葉は英語のみ。 しかも、その日は基本尊敬語であります。 英語に尊敬語がないと勘違いされることが多いのですが、とんでもないっす。 細かく説明すると1冊の英語本になりそうなのでやめますが(えへっ) アメリカ人は意外と相手に対して失礼のない表現を選びます。 自分の考えを述べるときも クッションになる言葉をちゃんと使って断定を避けますし。 ノーといえない日本、なんて昔聞きましたが「逆かも」であります。 ノーといわないのがむしろ英語圏。日本の方が英語で話す際、ダイレクトにノー、はしょっちゅう使っているように僕は感じますが、実はネイティブにとっては非常に失礼な言い方、無礼に聞こえているのであります。 たとえば、英語圏の友達にどこかへ誘われてる日本の大学生が「ノー、アイキャントゴー。アイアムビジー・トゥディ」 なんて言っているの聞いたりしますが、これとても失礼に聞こえてるのが現実。 本人は「ダメです、今日忙しいので」と言っているつもりでしょうが 確かに分法的に、文章的に問題はないのですが。日本語訳では教科書にはそうなるでしょうが、 実際のネイティブには 「無理。忙しいんだよ僕は(いってらんないよ)」 と聞こえます。ノーの声も大きかったし。 英語圏の人間であれば「誘ってくれてありがとう、でも残念だ。その日は例の打ち合わせが入ってしまっていて。またね」 てなかんじ。「これでもラフ」な返しかたであります。 これではじめて日本語で「ごめんね、忙しいんだ」くらいなもんかと。 つまりいきなりノー、とは言わないで、thank you for asking me,などからはじめ さらにはきっとそのあともNo、とはいわないでI don't think I can 、という言い方を選ぶかと。そのあとちゃんと理由を伝え、忙しい(busy)という単語を使うより、予定を具体的にちゃんと説明するか(誘ってくれた相手への敬意であります)しかもwillという単語を使わないでhave to という言葉を選ぶでしょう。I will attend the meetingだと自分の意思で打ち合わせに参加、つまりwillだと誘ってくれたあなたより僕はそっちが大事、に響くのでI have to attendにするとhave toを使用すれば 状況上、そうせざるを得ないんだ(僕はきみの誘いに乗りたいんだけどね)というニュアンスを含ませることができるのであります。 ね。たったこれだけでここまでちゃんと「礼儀」があるのであります。 英語はしゃべれるようになればなるほとしゃべれなくなります。 無礼がわかるから。 母国語でないとほんと大変なわけで。 ジェイクたちとの会話とはレベルが違うわけで。 とほほであります。 きっと「どんなもんか」とひねり加えた質問されるだろうし。 TOEIC850点ですから、なんてはっきり言って 自慢の自、にもならず。 正直僕にはなんの役にも立たず。 かっこ悪すぎであります。 涙であります。頭どんだけ回転させるんだ状態の2時間突入、だったわけで。 しかもジャグジー。 水着のみの、まさに裸で。 逃げようがなく。 かっこつけようがなく。 ごまかしようがなく。 えへっ(通用せず) ネイトは更衣室段階、着替えてるところから「めずらしく緊張する僕」の写メをとりまくり。 マッチョなジェイクやネイトの裸にくらべ、あまりに華奢な僕の裸。 白人より白いじゃん、とネイト大笑いであります。 ほんとに僕の着替えの最初から最後まで写メったネイト。 ネイト、頼むからその映像、写真、どっかで流失させるなよ、みたいな(誰も見たくないだろうけど)あとで流用、僕にはさせてね(商売上手) それより ジャグジーで先に待ってるアメリカンたちも、みんなどうせマッチョなはず。 はっきりいって、悲しすぎます。 頭も身体もしょぼいな、みたいな。 これで初対面ですか。 ネイトやジェイクのうしろに隠れるようにくっついてジャグジーの中へ。 「ノリック、心配すんな。僕がフォローするから大丈夫っ!」 ・・・。 心配なんすけど、それも。 それに どっちが年上だ、みたいな。 だけど守れ僕の弟よ。 ま、みんなには案の定、女の子が入ってきたかと思われました。 散々でしたな。 てへっ。 to be continued.
by foodlovers
| 2008-04-06 20:54
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Profile
金本J.ノリツグ
1973年三重県生まれ。20歳で料理人を目指し上京。和、フレンチ、イタリアンと幅広く学び、料理研究家として活動を展開。簡単でおいしく、薬膳知識をも生かしたヘルシーなレシピが人気を集め、各局テレビ、雑誌に幅広く登場する。食品企業のレシピ開発や商品開発、公演なども手がける。作家としての処女小説に『FOOD LOVERS』、そこから飛び出した実写版レシピ本として『LOVE in COOK』(いずれもアートン)がある。『LOVE in COOK』では、小説の主人公を著者自らが演じ、作品の世界をビジュアル化した。コンセプト、料理、スタイリングはもちろん、文章、写真表現にいたるまでをセルフ・プロデュースした意欲作となり、今後さらなる幅広い活動が期待されている。 カテゴリ
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