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野獣ジェイクの観察日記12
「ちょっとジェイク、もっと右!」
「もう、いきすぎ!左」

なかなか位置が決まらない。

ベットや家具の位置決めである。
年末ということで掃除。
ベットや家具をよけて、という意味で。

犠牲者はジェイク。
重たいベットなどを、一人で持ち上げ移動させるという労働にかり出されている。
平和にテレビを見ている場合ではないのだ。

掃除はベットも家具をも、よけてしまえばすいすい。
でも、その後戻すのが大変。

みょーにこだわる僕。だって、換気口に羽毛布団が触れるのはいやだし、そのあたりをぎりぎりにしながら横の壁との距離感も僕が落ち着く位置にしないと。数センチ単位の勝負だ。

「もう、またいきすぎ!それはも少し手前」

野獣は必死である。
テレビも見たいし、手伝わないと僕に怒られるので掃除もしなきゃなので。
「さっきとどこが違うの?」
「なんか違うの」
なんか。なんかね。
「それ置いたらジェイク、その鏡奥ね」
鬼である。

だが、野獣の無駄にでかい身体がこんなに役立つとは。
年末限定、必要な方にお貸しします。
ご応募は、下記まで。なんちゃって。

「僕がいなかったらどうするつもりだった?」


そうである。人はみんな助け合い。
その人ができることは、その人がしてくれることのありがたさ。

「友達呼んでた」
「ノリックの友達に今度会わせてよ。僕も行く」
どこへ?
「残念!ジェイクにあいそうな友達いない」

僕も微妙。友達は友達でも、気軽に誘える関西に住んでいた当時の友達とか大学のころの友達なんかでもなく、業界の中、仕事関係でできた友達とかだと、結構会うとき困る。お互いのスケジュールもあるし、場所とか時間も相手によって限られる場合も多い。


たぶんジェイクが「僕も行く」と言ったのは、前にジェイクが来ている時に友達から連絡があり、僕が夜から出かけたからだ。ジェイクは「置いてきぼりにされた」と今でもうらんでいるようで。
ううん、あのときはたぶん重たい話になると思ったから、あえて君を連れて行かなかったのだ。
君も間違いなく、退屈するだろうし(日本語理解できないし)それにむこうも話づらくなるだろうから。夜遅く戻ったときのジェイクといえば。話しかけても無視されました。寝てるふり。


「ノリックは僕を子ども扱いする。やめてくれ」
子供じゃん。

それに僕の友達はほとんど20代ですから。
君とさほど変わらない。


「子供扱いなんてしてないよ。それよりジェイク、アイスクリーム食べる?」
「え、何、買ってくれてんの?キャラメル&クリームある?」
「あるよ、冷蔵庫。マカダミアナッツもあるかも」


走っていった・・・。

子供じゃん・・。

キャラメル&クリーム握り締めて戻ってきました。
ストロベリーは僕に差しだし、ベッドに座って食べ始めるジェイク。

あのー、子ども扱い問題はもういいんでしょうか?

普段は今、日本語学びに行ってるはずのジェイク。
そこで友達、いるんだろうか。

うーん、さすがハーゲンダッツ。ストロベリーけちってないし。

「ジェイク、そういや日本で友達できた?」
「YES!」
「へー、よかったね」
「そうでもないよ。僕はいつも大変な役」
は?

「いちご半分残してよ。これちょっとあげるから」
あ、はいはい。はい。


「すぐ怒るし、重い荷物持たされたり。あやしい外人に絡まれて助けるのも僕だよ」


ふーん・・。ん?あれ?

「今日は家具持たされたし」

って、僕ですか!

なんだ。



はいはい。じゃあジェイクの友達募集。

お問い合わせは下記まで、なんちゃって。




大学当時の友達は、みんな元気にしているのでしょうか。
東京に飛び出し、連絡先を伝えず。
今となっては、そのほとんどが連絡取れないでしょうね・・・・。



必死に走っていたときは、何もかもが見えなかった僕。
残念。


今目の前にいる友達を、大事にしなきゃです。

「もう一個食べていい?」

・・・・。どうぞ。
そのつもりで多めに買った。



温かい部屋で冷たいアイスは最高ですが、暖房嫌いの僕のアトリエは、


ほんっと寒いですから。


ほんっとたびたび言うけどジェイク。


どんだけ体温高いんだか。






ではまた!


to be continued.
by foodlovers | 2007-12-17 23:29
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