今が、いちばん


以前ブログでも書いた友達のことだけれど。


彼は今月末に、国に治療のために帰ることになった。

本人は、一時帰国、だと言っている。

2ヵ月後には、日本にまた日本語の勉強をしに来ると。
来年には、日本のその企業に就職するからと。

でも彼自身も「だけど約束ができない」と言っている。


日本に、11月ごろ戻ってくることができるのかどうかは、全く誰にもわからないのだ。


手術を受けるために、今月国に帰る僕の親友。


日本で、直したいと言っていたけど。

結局、日本で保険がきかない状態でのその治療は無理と言うことを認め、彼は国へ戻ることに。


一時的に帰る、を強調している友達だが、実際一時的ですむのかどうか、全くわからず。

胃に、それを発見されたと聞いたあの日、僕はショックで身体の力が抜けた。


正しくは、血が足元で止まった、と言う感覚だ。


血液と言う血液が、全部下に流れてストップしたようなあの感覚は、頭が真っ白、と表現されるが、まんざらおおげさでもない。



地球の重力の存在を、あれほど感じる瞬間があるだろうか。


なんてくだらないことを考えないと僕の心が持たないくらい、実は今も動揺してる。

ほんとはね。


でも僕は今、いつも通り、元気に振舞う。
ほんとは泣きたい僕だけど。

金曜日も、僕はその親友と待ち合わせをした。その駅から、家に帰るため。
親友の家は、僕のアトリエのすぐ近くだからほぼ毎日会うくらいだ。



待ち合わせ場所で腰掛けて彼は僕を待っていた。


その姿を見て、僕の心がつぶれそうに痛かった。



やせたから。


日本に来て、もうゆうに10キロ以上、実際痩せてしまった彼。
この前は7キロ、で驚いていたのにあれからまだ何日かなのにまたやせて。


胃の病気のせいだと知らず、僕はすごしていた。
胃の病気のせいだとわかりそれからもまた3キロ。
今もどんどんやせていくような印象の彼。


親友が日に日に痩せていゆくのを見るのは、たまらない。





できるだけ、人にはいいものを食べて欲しいと思う。


食べさせたいと思う。



「病院に入ったら、また食事がつまらないから」

と焼肉を楽しんだ僕の友達。


覚悟はしているんだと思う。


昨日のお昼は、一緒に食べようと彼の家に呼ばれた。



インスタントの焼きそばを作ってくれた。

あと、お惣菜をいくつか買っていたのを出してくれた。


たぶん「インスタント?料理研究家のジェイさんが?食べるの?」と言われそうだけど。

彼は僕が何者か知っているようで、知っていない、というよりそんなの気にしていない。


それに、僕はそれでうれしかったし、実際おいしかったのだ。
親友と囲む食卓なのだから、何の料理であってもそれで最高に幸せなのだから。


ただ、彼の胃のことは、やはりとても心配になったけど。




人様の口に入るものには、健康的な食を提案する人間として、僕は今後ますます、ますます、ますます神経を尖らすであろう。


どんな人間にも、その人の大切な人がたくさんいるはず。


人様、というのは自分以外のすべての人のこと。



誰もが、誰かの大切な人。



僕の仕事は、人様をまさに相手に仕事させていただいている。




親友とのこれらの現実から、



僕は、いまあらためてそこを痛感してる。



みなさんどうか・・・


普通の暮らしが普通にできる喜びを、普段の食事から、おいしいごはんから、
感じて

その上で健康で、すこやかでいてください。



何かの少しでもお役に立てれば、きっかけになれば、と僕も



フードの道に


精進します。






大切な人間を失う絶望だけは



もういらない。
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by foodlovers | 2008-08-03 20:12
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